熊本に生息する我が国最大級の鶏(雄鶏の背丈90cm、体重が約7kg)のことで、天草地方で飼育されていることから、天草大王と名づけられました。
明治から大正時代にかけて天草地方で肉用種として飼われていましたが、昭和初期の不景気と大型種のため産卵率が低かったので絶滅したといわれています。
そこで熊本県農業研究センター(菊池郡合志町)が1992年(平成4年)から「ランシャン種」に「大しゃも」、「熊本コーチン」を交配し約10年の歳月をかけて2001年(平成13年)10月に原種天草大王の復元に成功しました。
そのお肉は100日もかけてゆったりじっくり飼育しますので肉量も多く、弾力のある歯ごたえ、コクのある味で、その大きさ(日本最大級の地鶏で雄の最大で約7kg雌で約6kg)味、どれをとっても一級品です(以前は博多の水炊きとして大変珍重されました)。
天草大王は県より生まれてすぐのヒナで来ます。とても小さくかわいいんです。
ですが、生死が不安定で温度の調節からとりかかります。
時間を見てはヒナ部屋の温度を確認します。その時は夜中まで見に行きます。
人と同じで、毎日の飼の量で食いつきのよい鶏、悪い鶏もあります。
基本の県指導の飼に加えて、せっかく天草で天草大王を育てるのですから、海から取って来た“海藻”地元でとれる“いりこ、ちりめん”地元の豆腐屋の“おから”を混ぜて与えています。鶏もおいしいのは分かるようです。
すくすく育ち、出荷前の天草大王は色つやもよい鶏が出来ました。
まだまだ試行錯誤はしますが、よりよい鶏を一味ちがう天草大王を育てていきます。
海岸沿いの静かな山合いのたたずまいで、育てています。できる限り自然に近い環境で育つ「天草大王」は非常に「元気」が良く・肉質・味ともにご満足頂けると確信致しております。
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